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ICタグの経年劣化

◎ICチップの寿命

一般にICチップの寿命(データ保存年数)は、約10年と言われています。
ic-pict31 国内の図書館IC化の歴史はまだあまり長くはありませんが、早い時期に導入した図書館でのICチップ(ICタグ)はそろそろ寿命を迎えだしているかもしれません。

残念ながら、寿命を迎えてデータが読み取れなくなったICタグは再度エンコードをしなければなりません。


◎寿命50年のICチップ

ic-pict32 図書館ICタグでお馴染みのICチップICODE-SLIを製造しているNXP社から、昨今新しいICチップICODE-SLIx (最後に「x」が付いた)が発売されました。

NXP社のICODE-SLIxチップは、寿命(データ保存年数)約50年といわれています。

国内での流通はまだわずかですが、NXP社からの出荷価格はICODE-SLI・ICODE-SLIxどちらも大差がないようです。

また、ICODE-SLIチップを貼付した資料とICODE-SLIxチップを貼付した資料を混在させることにも問題はありません。

ですから、古い資料はICODE-SLIチップのICタグのまま使用し、新しい資料はICODE-SLIxチップのICタグを貼付という使い方が今後出てきそうです。


◎ICODE-SLIx対応のRFID機器

寿命50年の注目チップ「ICODE-SLIx」ですが、このIC情報を読み取るRFID機器がICODE-SLIxに対応していないと残念ながら使用することができません。
RFID機器メーカーは既にこの対応に取り組み始めています。



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