社員が選ぶ 最近読んだ1冊 NO.246

おすすめ人 この1冊 こんな本です
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2020.12.23


「星の王子さま」

サン=テグジュペリ/著
池澤夏樹/訳

集英社

作者は、アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ。
彼は小説家であり、飛行士でもあります。
1943年に発行された「星の王子さま」は現在、200以上の国の言葉に翻訳されるほど、世界的に愛され続けて止まない有名な文学作品です。
この作品を読み終えた人は、大切な人をより大切に思えるようになっていることでしょう。

物語は、砂漠に不時着したパイロットと、ある星から降り立った王子様の格好をした少年との出会いから始まります。
少年は、自分がいた小さな星で大切に育てていたバラのお話や、地球に来るまでに出会った6つの惑星の住人、そして、地球で出会った狐について語ります。
私が最もこの作品で心を打たれた場面が、少年と狐の出会いです。

少年が砂漠を抜けた辺りで、バラ園を見つけます。
そこで、自分が育ててきたバラが宇宙で一本だけではない事に落胆します。
そこに狐が登場し、少年にバラをよく見るように勧めます。
少年は気付きます。

「君達と僕のバラは違う。僕が水をやったのは他ならぬあの花だから、僕がガラスの鉢を被せてあげたのはあの花だから、ついたてを立ててやったのはあの花だから、毛虫を退治してやったのはあの花だから、あれが僕の花だから。」

巡り合わせの出会いから、多くの時間を費やし、唯一無二の存在になっていく。
“大切”は、時間をかけて育てて行くことを伝えたいのだと思います。
そして、少年がパイロットに伝える言葉で、
「大事なものは目には見えない、心の目で探さなきゃならない」
とあります。
悲しい場面に直面し、立ち直れないほど塞ぎこんでしまう事って誰にでも起こります。
そんな時、立ち直らせてくれるものってなんでしょう。
物事を心の目で見ることが出来れば、きっと本当に大切なものが見えてくる、「星の王子さま」は私に教えてくれました。
切なく、また、尊い作品です。
是非、読んでもらいたい一冊です。

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