社員が選ぶ 最近読んだ1冊 NO.279
| おすすめ人 | この1冊 | こんな本です |
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![]() 2025.12.4 |
![]() 恐怖小説キリカ 澤村伊智/著 講談社 |
書いている作家自身が主人公、という一風変わったサイコホラー小説。 趣味のミステリー小説サークルで友人たちと執筆活動を楽しんでいた主人公。 ある日、応募したホラー小説が新人賞を受賞する。 妻・キリカとともに喜び合う主人公。小説サークルの友人たちも喜んでくれた。 ところが、小説の出版も決まり、忙しく出版の準備を進める主人公の周りで奇妙な嫌がらせが頻発するようになる。 嫌がらせの犯人は熱心なファン(ミザリー)なのか、身近な人間なのか。 予想外な物語の展開に最後までドキドキが止まらない作品。 本を出版するまでに漕ぎ着ける大変さ、自分の本が評判になる喜びが読んでいて伝わる一方、終始流れる違和感と不穏な空気が堪りません。 現実の作家さんが登場することで、現実とも思わされるような仕掛けになっています。読者巻き込み型小説という感じ。 批判的な感想が書きにくい小説(私は本当に本当に楽しく読ませていただきました。いつも楽しい作品をありがとうございます!)。 この気持ち、この本を読んだ人には分かると思います。 貴志祐介さんの「黒い家」を読んだ後だと、より楽しく読めることうけあいです。 また、読み終わった後に出版社の特設ページとアマゾンなどのレビューサイトを見ることもオススメします! 出版者のサイト |



