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おすすめ人 この1冊 こんな本です
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2025.1.24


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廃遊園地の殺人
斜線堂有紀/著
実業之日本社

この本の表紙、ウサギの着ぐるみ(ギャーミーちゃん)が暗い夜の遊園地に佇んでいる不気味な絵なのですが、“これがガンガン暴れまわるのかなー”と思っていたら、そんなこともなく、楽しいミステリー小説でした。
本の最初のページに、舞台となる廃遊園地のマップパンフレットまで別紙で付けられているというこだわりよう。
“これは期待できそうだ”と、読み進めました。
以下、あらすじです。

廃墟マニアの主人公・眞上永太郎の元に、封鎖され廃墟になった遊園地への招待状が届く。
その遊園地は、プレオープン前に銃乱射事件が起こり、開園を迎えないまま封鎖された遊園地だった。
ある富豪の私有地として管理されているため、普段なら絶対に入ることが許されない廃墟に入れるということで、期待半分、不安半分で廃遊園地に向かう眞上。
他の招待された人間と一通り自己紹介をして、集められた趣旨を聞くと、なんと廃遊園地の持ち主の富豪が出す謎を解いた者に遊園地を丸ごと譲るという。
何故、遊園地で銃乱射事件は起こってしまったのか、そして富豪の目的は何なのか、謎を解こうと動き始めた主人公たちに、ある事件が襲い掛かる…

遊園地ならではの事件の起こり方、不思議な雰囲気の主人公、次は何が起こるのだろうというワクワク感でページをめくる手が止まりませんでした。

この本の著者・斜線堂有紀さんは、最近読み始めた作家さんなのですが、色々なジャンルを書かれていて、どの作品も面白いです!
SF、ミステリー、恋愛、ファンタジー、なんでそんなに色々なお話が書けるの!?って、読むたびに驚いています。
これからも注目したい作家さんです。

出版者のサイト
※A6(文庫)判も販売されています。

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