社員が選ぶ 最近読んだ1冊 NO.240

おすすめ人 この1冊 こんな本です
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2019.10.18


「ねえ、
どれがいい?」

ジョン・
バーニンガム
/著
まつかわまゆみ/翻訳

評論社

ねえ、どれがいい?
へびに まかれるのと、魚に のまれるのと、わにに 食べられるのと、さいに つぶされるのとさ。

というように、この絵本は作品のタイトル通り、"もしも○○だったら、どれがいい?"と質問される内容になっています。

「どれを選んでも怖いなぁ…」と思うページもありますが、絵のタッチや色合いがユニークで柔らかく、空想の中の主人公がどんな状況でもなぜか無表情なので、思わずクスっと笑ってしまいます。

奇想天外な選択肢を投げかけられて、「ありえない!」と思いながらも、この中ならどれがいいだろう…と読み手に考えさせてしまうところが、この絵本の最大の魅力です。

もし、子供と読んだら「どれもイヤ!」と言う子や、なぜそれを選択したのか、大人の口からは出そうもない驚きの理由を聞けて、会話が弾むかもしれません。

私がこの本を手に取ったのは、高校で友達になった子に「あなたを初めて見た時に、"ねえ、どれがいい?"という絵本の主人公に似ているなぁと思って、親しみを持ったの。」と言われたからです。

"どこらへんが似ているんだろう??"と不思議に思いながらも、それがきっかけでこの絵本と友人に巡り合えたことは、私にとって素敵な出来事になりました。

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