社員が選ぶ 最近読んだ1冊 NO.232

おすすめ人 この1冊 こんな本です
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2019.1.28


「異常快楽殺人」

平山夢明/著

角川ホラー文庫
どんな理由があっても決して許されるはずのない罪=「殺人」。

殺害した人数は2人だが、埋葬されたばかりの女性遺体を掘り起こし、その遺体からいくつもの「記念品」を作り出し続けた「エド・ゲイン」。

正確な数が分からないほどの児童を殺害した「アルバート・フィッシュ」。

ピエロに扮して子供たちを楽しませる裏で、少年を含む33名を性的暴行・殺害した「ジョン・ゲイシー」。

その行為や殺害の動機がまったく理解できない、歴史に名を残した「怪物」と呼ばれる殺人鬼7人を描いたノンフィクション作品です。

これらの殺人鬼は「羊たちの沈黙」や「IT」等の映画を生み出していますが、彼らの生い立ちを見ると、精神疾患の家系や親からの厳しい教育・虐待があったことが分かります。

人を人扱いしていない感覚や歪んだ心は、自分と同じ人間とは思えない幽霊なんかよりも恐ろしい存在に思えます。
人間の面を被った「怪物」がもし自分の近くに居たら…

いくら昔とはいえ、なぜそこまでの被害が出る前に捕まえることができなかったのか?
そんな疑問点も残る作品です。

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