社員が選ぶ 最近読んだ1冊 NO.212

おすすめ人 この1冊 こんな本です
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2015.7.17


ちいさい
モモちゃん

松谷 みよ子

講談社青い鳥文庫
長年愛されている児童書。全シリーズ6作あるうちの第1作目です。
モモちゃんという女の子の生まれたてから3歳半までの日々の成長を描いています。

保育園で遅くまでママを待つ心細い気持ちやママが年をとらないように神様にお願いするおはなしなどが描かれていて、読んでいると子どもには子どもなりに悩みがあったり、心痛めることがあるのだと気づかされます。

作者・松谷さん自身の子育て経験から書かれた本シリーズは離婚や死といった、子ども向けに書かれたにしては重い内容も書かれています。 児童書だから辛いことや悲しいことを書かないのではなく、子どもたちでも納得のいく言葉で丁寧に書かれています。
それがこの作品が長年愛される理由ではないでしょうか。

もちろん悲しいお話ばかりではなく、おしゃぺりする黒ねこ・プーやよちよち歩いてくる野菜の話など児童書ならではのお話もあります。 特にきゅうりに自分の薬を塗ってあげるお話は想像したらすごく可笑しかったです。

子どもが読めば今の自分の気持ちと重ねて読めるだろうし、大人であれば懐かしい気持ちになれる、どの世代にもおすすめの作品です。


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